求められるスキル

学術的な面から必要なスキル

看護師長は現場のリーダーなので、当然ながらリーダーシップ能力が必要です。アメリカの経営学者が提唱したモデルによると、リーダーシップ能力は「専門的能力」「対人的能力」「概念化能力」の3つで構成されており、それぞれのスキルをバランスよく備えていることが看護師長には求められます。
専門的能力とは効果的かつ効率的に看護を提供する能力であり、看護師としての専門的な知識やスキルを指します。この能力は患者へ直接看護を提供する以外にも、部下への教育や研究支援において必要です。また、看護技術に限らず医療制度などに関する知識も必要です。
対人的能力とは現場の看護師や関連する機関との調整を行い、最良の人間関係を構成する能力を指します。看護部と現場の橋渡し役として、医師と他部門との調整役として、様々なコミュニケーションを図る必要があります。その役割を担うためには交渉力が必要となるでしょう。看護師への指導やストレスマネジメントだけではなく、現場で行われる看護ケアの軸となる倫理観を持っておかなければなりません。
概念化能力とはあらゆる事態や物事に対して本質的な部分を捉え、問題があれば解決に向けた行動をとっていく能力を指します。病院や看護部の方針を踏まえたうえで、担当する部署の方針を計画し、決定するのが看護師長です。そのためには、倫理的思考を持って問題解決に取り組む力が必要です。

現場で求められるスキル

学術的な観点から看護師長に必要なスキルを紹介しましたが、もうすこし噛み砕いた表現で看護師長に求められるスキルを紹介していきます。看護師長というのは、長く勤めているうちに自然になれるようなポジションではありません。看護師長になるためには、看護師長に必要なスキルを鍛える必要があります。では、具体的にどのようなスキルが必要なのでしょうか。
まずは、緊急事態が発生した際に最善策を取るために必要となる、冷静な判断力です。緊急事態の際には患者だけではなく看護師もパニックに陥っている可能性がありますが、そういった状況でも焦らずに適切な判断を下し、指示を出します。そうすることで、部下からの信頼を得られます。また、豊富な経験値があるとなお良いでしょう。看護師長は部下から様々な質問や相談をされる立場です。その際に現場での豊富な経験値があれば、適切なアドバイスを送ることができます。そのため、看護の知識や技術を常に学ぶ姿勢を持ちましょう。
そして、コミュニケーションスキルです。やはり、部下と良い関係性を築くためにはコミュニケーションスキルが重要です。会話の内容だけではなく、話し方や接し方などを学ぶことも大切です。
最後に、看護師長について学べる書籍【看護師長ハンドブック】を以下に紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

看護師長になるためには

看護師長になるために必要な情報を一挙に紹介しています。当サイトの情報を参考にキャリアアップを目指していきましょう。なお、当サイトへのご意見・ご感想は【コチラ】からお願いいたします。

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