部下面談も重要な業務のひとつ
大切なコミュニケーションの場
看護師長の重要な業務のひとつとして部下面談があります。部下と直接コミュニケーションが取れる大切な機会なのですが、効果的に部下面談を活用している看護師長はそれほど多くないようです。自分の考えを一方的に伝えたり、適当なフィードバックでその場をやり過ごす人が残念ながら少なくありません。これでは部下のモチベーションは上がらず、仕事に支障が出てきます。そうならないためには、有効な部下面談の方法を知り実行していかなければなりません。上司とのコミュニケーションは部下にとっても重要な時間です。それが無駄な時間だったと思われないようにするにはどうすればいいかをみていきましょう。これから看護師長を目指す人にとっても有益な情報です。
相手の話を聞く
まずは、部下の気持ちや考えを引き出すことを意識しましょう。部下面談の失敗例として多いのが、看護師長が一方的に話をしてしまうケースです。そうなってしまうと部下は「言いたいことが言えなかった」「話を聞いてもらえなかった」と感じます。部下面談で話し合うべきなのは、部下が日ごろからどういった考えを持って業務に取り組み、今後はどのようにしていきたいのかという内容です。そのためには、部下の目線に立ってこちらから歩み寄る姿勢を持たなければなりません。
自分の志を明確に持つ
相手の話を聞いたうえで、自分自身の志を伝えることも忘れてはなりません。これは、病院の方針や病院長の考えを伝えることとは異なります。あくまで自分の考えを伝えるのです。例えば部下から「今の職場を、看護師長として今後どのようにしていくつもりですか」と聞かれた場合に、明確に答えられるようにしておくべきです。
共通点を見つける
自分と部下の考えに共通点を見つけて、目標に向けて取り組んでもらえるように働きかけることも大切です。看護師長と部下という立場の違いがあるので、異なる考えを持つのは仕方のないことです。看護師長に対して不満を抱く看護師も当然いるでしょう。それでもチームとして業務に取り組んでいくためには、お互いの考えの中からほんの少しのことでもいいので共通点を見つけ出し、歩み寄らなければなりません。「この点においては同じ考えですね」というものがひとつでもあれば、良い関係性を築くことができます。
おすすめの書籍
部下面談に役立つ書籍を紹介しますので、興味のある看護師はぜひ読んでみてください。まず初めに紹介するのが、【どんな部下でも成長する最強の面談術】です。
こちらの書籍は、部下面談において重要なプロセスを詳しく解説しており、自分でトレーニングするためのワークシートが付いています。 次に紹介するのが【できる上司の「面談力!」】です。